国産杉をアメリカンビンテージのテイストに★厚みしっかり55mmのテーブルをご紹介

こんにちは!

暑い暑いあづいああぁぁっっ、、、(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾

今年の梅雨は入るのが遅かった割に明けは平年並み、、ブレットジャパンのある大阪では梅雨の間も大して降らずでしたが、全国的に見ると豪雨による災害もあった様子。。

今年は特に、降れば大雨降らなければ酷暑って印象の梅雨でしたね。

梅雨が明けて夏本番!!「いぇ~い!夏だぜぇ!」と一昔前は思ってたはずなんだけど、、最近の夏は酷暑の印象が強過ぎて「お手柔らかにお願いします」って気持ちが先に来ちゃいますね(;´Д`A “`

これって歳のせいじゃないですよね?日本の夏が暑くなり過ぎてるんですよね??

皆様もどうか無理せず、無事に夏を乗り切りましょう~。

 

先月のブログでも触れていたように、大型物件のご依頼やご相談なども頂き、試行錯誤もしながら製作、順次納品という日々が続いています。

そんな中、先日製作し納品させて頂いた国産杉を使ったテーブルが素敵だったので、今回はそちらをご紹介していきます。

 

<最近の輸入古材事情>

ブレットジャパンでは北米地域から輸入した古材を、手入れして新たなステージへと送り出すことを主なビジネスとしています。

その古材は木造の倉庫や教会、家屋などを取り壊す際の解体材がメインなのですが、使用材の変化(木造から鉄筋や新建材などへの移行)が進み、経年変化をとげた木材(古材)の減少が顕著になってきています。

また、古材(経年変化を遂げた材)が纏った独特の風合いへの注目度が世界的に上がっていたり、ここ数年の円安に大きく振れている為替相場の影響もあり、日本国内に入ってくる物量自体が大きく下がっています。

ブレットジャパンでは引き続き輸入古材の商品も取り扱っていますが、これまでにブログでも紹介しているように足場板古材などの国産材も一部取り扱っています。

とはいえ、和のテイストに振っていくのではなくて、これまでにフェイクビンテージウッドの製作などで培ったアメリカンビンテージな風合いにマッチした商品開発を心掛けています。

 

<国産杉材のこと>

今回取り上げる国産杉のテーブル天板も、そんな流れの中で生まれた商品だったりします(^_-)-☆

使った元材のエイジングウッドプランク(杉材)がこちら↓↓↓


大量にストック中


表情はこんな感じ

 

国産杉材は日本の住宅などに多く取り入れられていますし、ホームセンターの木材コーナーにも必ず並んでいるので、馴染みのある素材かと思います。

ホームセンターで同様に必ず並んでいるSPF材などと同じ針葉樹の仲間で、実は日本固有の樹種なんですね( ゚Д゚)

 

資材としての杉材の特徴は、

①木目がしっかりと出ていてその模様が綺麗

②空気を多く含んでいるので軽量で柔らかくて加工が容易

③色味や模様の濃さなど経年変化を楽しめる

などが挙げられます。

 

これらは杉材のメリットとして好まれますが、柔らかさ故にキズが付きやすい点などは経年の中での味ととるかマイナスイメージに捉えるか、受け手によって分かれる部分になりますね(;・∀・)

あと、極まれにですが、杉材アレルギーをお持ちの方、、これは春先に我々を苦しめる憎き杉花粉のアレルギーとはまた別物なのですが、、気になる方は抗原検査を受けておくと安心です!!

(今回のように家具単体程度では問題無いかとは思いますが、杉材をふんだんに使った家を建てるご予定の方などは頭の片隅にどうぞ(^^)/)

 

さて、そんな杉材ですが、白い部分(白身・白太)と赤い部分(赤身)がはっきりと出ている印象がありますね。(※下の2枚の画像が分かりやすいです。)

SPF材やヒノキなどと比べても顕著で、これも杉材の特徴のひとつです。この白身と赤身の色バラつきは経年と共に落ち着いてきますが、ブレットジャパンが展開するアメリカンビンテージの世界観のなかでは新材っぽさが目立ってしまいます。

そこはやっぱり古材っぽい風合いを大事にしたので、これまでに培ったフェイクビンテージウッドの製作技術を取り入れ、完成時点で経年変化をしたような風合いを出していきました。

 

<天板製作の工程紹介>

それでは製作工程を追いながら、完成まで見ていきましょう。

まずは元材の選別作業

 

基準になるのは表情、精度、相性。

無垢材は色味、年輪や節、クラックなど個体差があり、ホームセンターに並んでいるSPF材などでも気にしながら見てみると表情が豊かです。

それ以外にも、製材キズだったり、古材の場合は一次利用時に使用に伴ってついたキズなども手入れ次第で個性として活かせるので要チェックですね。

並べて見ると、この板の色の具合が好きだなぁ、とかクラックの荒々しい感じがかっこいい!とか、お気に入りの1枚が見つかったりします。

精度は各板材のサイズ感や反りや捻じれ具合など。

今回の天板のように複数枚の板を接合する製作物の場合、隣り合う板同士の精度や相性が悪いと使い勝手に支障が出る程の隙間や段差が出来てしまいます。

厚みや幅が左右で異なる元材も案外多く、気にせずに5枚の板を接合してテーブルを完成させたら左右で数センチも差が出た、、なんて事も起こりえます(+o+)

 

かと言って機械製造品の寸分たがわない精度のものが最善かなると、多少の段差や隙間など一点ずつの手作業だからこそ出来る無骨さやワイルドさもまた魅力だったりします。

なのでブレットジャパンでの製作は必ず、例えば天板一枚ごとに仮並べをして隣り合う板や全体の相性を見ながら、お客様の描くイメージを念頭に使う板の選別をしていきます。

板材の相性を見ながら選別

選別時に付いた識別番号

この時の選別眼が後の加工段階や仕上がりに関わってくるので、大事な工程です。

スタッフの目が、それを物語ってますね(@_@)

 

選別の次は各パーツの形状を整えていく作業です。

目指す仕上げにもよりますが、まずは長さと厚みの調整。

今回使用している国産杉カウンター材は、厚みが57mm程度、長さが3,000mm程度で、特に厚みはこのタイミングで必要な調整をしないと、後で変更出来ません。

プレーナーを使って厚みを少しずつ削って各部材のバランスをとっていきます。

また、一見すると真っすぐに見える接合面(板の長手側面)も少し湾曲してたりすると、接合時に隙間が出来てしまうので、こちらもプレーナーでフラットにしていきます。

(今回はバラつきを調整して55mmに統一して仕上げますが、不揃いの無骨さを重視したい場合は厚み調整無しでの製作も可能)

 

更に今回は新材を使っている為、完成時の表情が大人しくなりがち。エッジを落として敢えて粗く仕上げる工程を取ります。

この辺りの表情出しはお好みで調整可能なので、スタッフにご相談くださいね。

接合面のプレーナー加工

斧でエッジング加工

エッジングの程度はお好みで

 

各パーツの形状が整ったら、サンディングの工程に。

今回のように新材を使う場合、元々の表情が古材と比べておとなしいので、古材と同じ感覚でサンディングをしてしまうと一瞬でツルンと味気ない表情に、、(;゚Д゚)

なので、サンダーは低速モードでいつも以上に慎重に。目視の他に素手で触ったりして削り具合をチェックしながら進めていきます。

木口面も同様にサンディング。複数の工具を使い分けて全体のバランスを見ながら加工します。

ベルトサンダー加工

木口もサンディング

 

この後は接合、塗装と工程が続いていきます。

今回は接合部にビスケットチップを埋める接合方法ですが、天板サイズや重量によっては裏板固定等との合わせ技を取る事も。

特に幅2000mm、奥行1000mmを超える場合は脚の本数を増やすなども含めた、耐荷重の考慮が必要です。

ビスケットチップで接合

接着剤が固まるまでクランプ固定

 

塗装作業はサンディングと交互に繰り返して重ねていきます。

これまでにブログでご紹介してきたような古材からの製作の場合は、その材が経年の中で染まった色味を活かすためにクリア塗料で仕上げていくケースが殆どです。

一方今回のような新材からの製作の場合、白身赤身ともに“The新材”って感じで味気ない(好みの問題ですが)ので、有色塗料で色を付けていきます。

下の絵で見ると、左の画像の下寄りが無塗装で、上寄りが塗装直後、右画像がクリアを重ねたものになりますが、風合いが変わっていくのが良く分かりますね٩( ”ω” )و

塗装作業

塗り重ねて深みを増します

 

<完成品>

塗料をしっかりと乾燥させて完成したのがこちら↓↓↓

3枚継のダイニングテーブル


厚みもあって存在感抜群!

製材後の新材からの製作なので板の暴れも見られず接合部分も整っていますが、表情的にはしっかりと使い込んだような風合いが出ていて良い感じ٩( ”ω” )و

元材の57mm厚を最大限に残して(今回は完成サイズで55mm)仕上げているので、存在感も抜群ですね。

この、粗過ぎないけど古材っぽい風合いは纏ってるっていう、絶妙な匙加減がこの材を使ったテーブルの一番の魅力かもしれません。

 

染まり具合の個体差もまた魅力のひとつ

エッジ(角)の加工具合はお好みで調整可能

今回は57mmの厚みが魅力のエイジングウッドプランクで製作したテーブル天板をご紹介しましたが、ベンチやカウンター材としてもオススメ!

長さは最大で3メートル!!まで対応可能ですので、ご相談くださいね。

もちろん、接合無しで棚板にとか、無加工のままDIYで使いたいといった場合でも1枚からご購入頂けます↓↓↓

エイジングウッドプランクは弊社Webサイトでも掲載中です(”◇”)ゞ

気になった方はお気軽にご相談ください!

 

 

ブレットジャパンでは、ご来店のご予約を承っております。

商談をご希望の方は、お電話か弊社Webサイトのお問い合わせフォームよりご連絡ください。

営業日(月曜から土曜)であっても納品等でまれに不在になる事がありますので、ご来店の際はご注意ください。

電話番号:072-754-4160

⇒お問い合わせフォームはこちら

 

ブレットジャパンの商品をお気軽にご購入頂けるオンラインストアも営業中です。

DIY用に少量だけ欲しい方や問い合わせ等の手間を省きたい方にはこちらが便利٩( ”ω” )و

⇒オンラインストアはこちら

 

YouTube:【ビンテージ魂】BULLET JAPAN公式チャンネル

毎週月曜日19時頃、新着動画を配信しています。

⇒YouTubeチャンネルはこちら

 

#オーダー家具

#ダイニングテーブル

#DIY

    
ページ上部へ